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GRAPHIC DESIGN & PHOTOGRAPHY
JAPAN BLUE
「藍色」とは、藍と呼ばれる植物で染める藍染めの色が由来となった色である。日本では古くから藍染めの文化があり、藍色は日本人にとって身近な存在であった。
浮世絵の様式のひとつに、藍色のみを使用して刷られた「藍摺絵」というものがある。私はこの藍色の濃淡のみで表現された浮世絵が、とてもクールでスタイリッシュだと感じた。そこで、この藍摺絵を現代的なグラフィックで表現できないかと考えた。
書籍や文献から、浮世絵の表現技法、平面構成による表現などについて調査,分析を行い、自らの解釈のもと、浮世絵のデザイン的技法を三つ定義した。「アシンメトリー性、斜線の構成」「余白を活かした構図」「大胆な色彩、グラデーション」の三つである。この三つのデザイン的技法を活かし、「JAPAN BLUE」をテーマとしたポスターの制作を行った。藍染めは染める回数によって濃淡が生まれ、その各段階に色名がつけられており「藍四十八色」と言われるバリエーションが存在する。制作したポスターには、この藍四十八色に含まれる色を使用している。
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